3月3日は、桃の節句ひなまつり。
数日遅れてしまったが、気になっていたおひさまスポットに行ってみた。
なんと!そこには800体以上のお雛様が飾られていると聞いて、一体どんな感じなんだろうかと興味津々。
場所は、糸島市志摩のイオン近くの「夫婦橋」から少し入ったところにある「株式会社 HANABUSA (green)」さんで見る事ができる。
近くに行くと、たくさんの(ひなまつり)と書かれた旗が立っているのでわかりやすいと思う。

普通の家のような場所だが、玄関入り口からたくさんの雛人形と提灯でとてもにぎやかな雰囲気。
入った瞬間からその数に圧倒される・・・・・!!
想像していたが本当にびっくりするほどのおひなさまたち・・(笑)
お雛様に合わせた飾りや着物などここに来ると異次元の世界が広がっている。

最近では、家でもなかなか飾る機会も減っていたり、結婚してその後の行き場もどうしようかとなってしまうお雛飾り。
こちらの方も、もともとお人形が大好きで集めていたら、「うちのお雛様も飾ってほしい」とどんどん増えていき、あっという間にこんなにも増えてしまったらしい。
店主さんの優しさで集まったたくさんのおひなさまが、部屋いっぱいに綺麗に飾られている。

それにしてもすごい数だが、すでに800体近くあるそうで、こちらのおひなまつりの見学も今年で6回目の開催らしい。
近くの地元の方から、県外の方まで遠方からも珍しくて訪問されている。
そして!一番の見どころが、一部屋ぜんぶを使った、「大雛段」と呼ばれているおひな飾り。
何体ものお雛飾りを組み合わせて、天井まで隙間なく飾られていて圧巻の大きさだ。

本当にびっくりする大きさと壮健な眺めである。
よくもこんなに並べれたもんだと妙に感心してしまうが、「せっかくの綺麗なおひなさまを箱にしまったままにせず、一年に一回でも出して飾ってあげてほしい」という店主の思いがとても素敵だなと感じた。
どうしても日本の湿気などで人形はずっと箱に入れていると汚れてしまったり、劣化してしまうものだが、こちらのお雛様はすべてきれいに修復されてから飾られていて、お人形もいきいきとしている。


色とりどりの鮮やかな着物を纏って、道具をしつらえたお雛様はとても美しい。
中には、大正時代の古いものもあり、職人さんの世代を考えると、昭和時代のものと平成あたりは同じ職人さんだったりするが、それ以前の古い職人さんだとそれ以前の世代の方が作っているので作りが違ったりするそうだ。

最近のもののほうがよりふっくらした表情で、色白な優しい雰囲気だが、より古いものになるとよりリアルな人らしい姿をしているように感じる。
また、私自身お雛様以外に、一緒に雛祭りの時期に飾られる「さげもん」も実は大好き!
いつか自分で作ってみたいなぁと思っている物。
さげもんとは、福岡県柳川市で有名な、つるし飾りのひとつ。
女の子が生まれた家庭では、その一生の幸せを願って飾れるもの。
ひとつひとつモチーフがあって、手作りとは思えないほど細かい作りで愛着がわく可愛さ。
雛人形の横に飾られていて、より一層華やかな女の子のお祭りといった感じである。

こちらには、さげもんもたくさん飾られていて、中には店主さんの手作りのものもたくさんあるそうだ。本当におまつりのような雰囲気でとってもにぎやか!
じっくりお雛様を見ていると、「コーヒー」と「ぜんざい」もサービスで出していただける。
すっかりひなまつり気分を満喫。
しばしお人形たちと会話をしながらのんびり・・(笑)
久しぶりに、伝統的な風習を体験できて大満足だった。
雛人形をこちらに寄付された方たちは、年に一度、このひなまつりの期間に会いに来られたりもするんだとか。
出来れば、家族と一緒に自宅でお祝いしたいところだが、色んな形に変わってきても古くからある風習は大切にしていきたいもの。
見学の開催は、2023年は3月31日(金)まで開催されているのでぜひ。
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