ニューヨークに着いたのは、夕方だった。
あたりはもう暗くなってきていて、空港からホテルまではタクシーで向かった。
マンハッタン(NY中心部)のホテルに行くにつれて外の光も華やかになり、さっきまで日本にいたのに不思議な感覚だった。その日はホテルに着いたのが夜遅かったので、時差ボケもりながら明日に備えてすぐに休んだ。
ホテルは、観光客も多いニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウンホテル。
マンハッタンの中心に近い場所のブティックスタイルのホテルだ。(7番街すぐ近く)
さすが旅行初心者なので安心のJTBに頼んでよかった。
日本人のコンシェルジュもいるからとっても安心♪♪
ずっと行ってみたかったセントラルパークやブロードウェイにも徒歩で行ける便利な場所だった。
ホテルの部屋は、綺麗に整えられたモダン&クラシカルな雰囲気。
重厚感あるインテリアと赤を基調にしたカーテンやソファーがとってもお洒落。
部屋自体はそんなに広くないが、ベットもゆったりしているので、観光目的の宿泊にはちょうど良かった。

はじめての海外ホテルで心配だったので、非常食のカップラーメン、ミネラルウォーター、お菓子は念のためちゃっかりトランクケースにつめてきた♪♪
その代わりに、食べた後にスカスカになったトランクには、たくさんのお土産を詰めて帰ろうと思って!
トランクケースは、「父親がずっと使っていたもの」を家から借りて持ってきた。
旅の間ずっとお守りのような心強い存在だけど、大きなトランクは普段持ちなれていないので、移動中もずっと引っ張られるように移動した(笑)
(旅から帰国したら、足にはたくさんのアザができていた)
部屋から出かける際には、チップを置くことも忘れないように!
たしか1ドルぐらいをそっと枕元に毎日置いて、「いってきます」と心で呟いて出かけて行った。
ただ実際には、絶対に置かないといけないということはないみたいだけども。
部屋に帰るとおいてい置いたチップは、無くなっていて、部屋も綺麗になっていた。
NY旅行の短い滞在期間で行って場所は、ざっとこんな感じだった。
①セントラルパーク、メトロポリタン美術館
②5番街周辺のブティック、セントパトリック大聖堂、エンパイアステートビル
③MOMA(近代美術館)
④ブロードウェイでミュージカル鑑賞
⑤船に乗って自由の女神を見に行く
⑥ワールドトレードセンター跡
⑥アメリカ国連
⑦ハーレムでジャズ鑑賞
⑧チェルシー地区
初日だけ、土地勘に慣れるために「マンハッタン中心部を回る半日ツアー」みたいなものに参加。
メトロの乗り方や現地のマナーなどを軽く教えてもらった。
現地の日本人に、リアルタイムで注意すべきところを教えてもらうだけでもその後の旅が変わってくる。
やはり一昔前に比べると安全になったとはいえ、すりも多く、危ない場所も注意が必要だ。
それ以外の日は、地下鉄とバスを使って目的地を決めて行きたかった場所を回り、自分では行けないハーレムや自由の女神観光などは、短時間のツアーを利用した。
まず一番に行きたかったのは『セントラルパーク』とその敷地の先にある『メトロポリタン美術館』
(美術館は一日では周りきれないと聞いていたが、どれくらい広いんだろうか!?)


旅行に行ったのが、9月の終わりから10月にかけてだったので、街中の紅葉がとても綺麗な季節だった。日本とは木の大きさもスケールも全然違う。
いちょう並木の大きさもかなり立派だったが、いちょうの葉が落ちた公園の道は本当に黄金色に輝いていてまぶしいぐらいに美しかった。
広大な広さの公園の途中には、売店スタンドがあってホットドッグやドリンク、ナッツも売ってある。美味しそうだったので、ついつい買って公園を歩きながらこの場の空気を楽しんだ。




またビートルズのジョンレノンの記念碑広場「ストロベリーフィールズ」も歩いている途中に見つけた。
ジョンレノンの最後のあとに、レノンが45歳になったであろう日に、レノンが大好きだったセントラルパークの一角にニューヨーク市とオノヨーコの寄付で作られたもの。



【IMAGINE】の文字を見つけると、胸がきゅんと締め付けられ、
その時間、観光客はほとんどいなかったが、一輪のバラが置かれていた。
写真やテレビで見るのと違い、実際にその場に立ってみると、生きていたときの熱量や息、祈りや願いなどが伝わってくる。アーティストの信の強さって本当に凄いと思う。
あぁ本当にNYに来れたんだなぁとその場にいれることに感激した。
広場の位置から上の方の建物を見上げると、ジョンレノンの自宅【The Dakota Apartments(ダコタハウス)】も見える。凝った形をしていて特徴的な建物。
近くのひときわ目立つ豪華ホテル「ザ・プラザ」と同じ設計者らしい。
ちなみに、オノ・ヨーコは今もここに住んでいるらしいから、まさにここが『ニューヨーク』で間違いない。



もうひとつセントラルパークで感動したことがある!!
セントラルパークの中をのんびり歩いてる途中に、近くの屋根がある建物のベンチにちょっと休憩しようと思って休んでいた。
すると、近くから歌声が聞こえてきた。
目の前に現れたのは、体格のいい男性2人組。
どうやらストリートミュージシャンのようだった。


しかも、その歌声はなんと!
・・・オペラ!!だった。
男性2人で歌っていてとても格好良かった。
もしかしたら有名な人たちなのかもしれないし、練習中なのかもしれないが、とにかく建物の反響で声が響いていて迫力があり素晴らしかった。

いや~めちゃくちゃ恰好良かった!
ルックスのイメージとのギャップに、またこんな公園の中でオペラをうたっている姿が、本当にここはニューヨークなんだなぁと改めて感じたとういか・・・感動。
海外に行くと、ストリートミュージシャンに会うチャンスも多く、しかも上手でその場所の風景となじんでいるかてすごく素敵だ。
そのあと次の目的地メトロポリタン美術館へ。
メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)通称THE MET(メット)は本館以外にも別館がある。
一日じゃ見切れない広さと聞いていたが、本当に広すぎて(笑)・・ヨーロッパ絵画の印象派絵画を中心に、見たいところを一気に見て回った!
有名な知っている画家の絵画作品や、もちろん知らない人も大半だが絵画や、彫刻、遺物などズラリと各部屋に展示されていた。
世界3大美術館ともあってそのコレクションは300万作品以上。
モネ、ゴッホ、ピカソ、ルノワール、ドガ、クリムトなど本物の作品を見ることができる。







しかも海外の美術館はほとんどが撮影可能なので、「記憶」というか「記録」に残そうと沢山スマホで写真を撮った。
いままで見たことない数のドガの彫刻、14歳の小さな踊り子にはちょっと興奮♪
ちなみに、メトロポリタンの入場料は当時は、「ペイ・アズ・ユー・ウィッシュ」といって、入場者が希望する額を払えばよかった。お客さんが任意で寄付の意味も込めて任意で決めることができるということ。かといって常識の範囲は支払うべきだけど・・・
独特のシステムにちょっとびっくりした。
日本だと投げ銭ライブ!?とかはあったりするけれども。
お金がない学生や美術館にあまり足を運ばない人も気軽に利用できるようだ。
ただ、調べてみると2018年に運営が厳しく、任意だったものが義務化されて固定の金額が決まったそうだ。現地住民や学生は、以前のままのようだけど。
今は大人の入場料はで30ドル。それでもチケットは3日間有効だから、とってもお得だ♪





館内を見終わったあとは、地下にあるミュージアムショップで迷いに迷って、ドガの絵本をドガが大好きな知人用と自分用に2冊、姪っ子に本物のミニチュア陶器の食器セットをお土産に買って帰った。
食器セットは自分で自由に塗り絵ができるもので、なんなら自分が欲しかったのだけれど・・・。
ちなみにファション情報や海外ニュースでもよく映像が慣れてくる海外セレブ達の豪華なドレス姿。レッドカーペットの階段を歩いて写真を撮られているのは「メット・ガラ」というファッションの祭典。ここメトロポリタン美術館で行われている。
チャリティーイベントだが、アナ・ウィンターが主催とあって、毎年ドレスコードに合わせたド派手な衣装が必見ものだ。

1日目からめいいっぱい歩いてへとへとになったが、ずっと憧れていた場所に行けてワクワクが止まらなかった。
ただ体力に乏しい私は、とりあえず荷物も増えたので中途半端な時間だったがホテルに一度戻ることにした。(ミニチュアセットが意外と重たい・・)
多少の時差ボケと疲れで少し仮眠をとることにした。
1時間ぐらい睡眠をとると、思いのほか頭もリフレッシュ♪体力も回復。
興奮と緊張の行ったりきたりで思ったよりも疲れていた。
バスで遠足に行った帰りのバス状態・・・
それからというと、ひとり旅に出た時は、一日を前半後半に分けて行動するというスタイルにシフト!
朝早くからホテルを出て観光した後は、一度ホテルに戻ってリセット。
パワーを回復させて、次の行き先の場所や目的をリサーチし、荷物も一度最小限に減らしてまた出かけるようにした。
『時間を好きに調整できる』のもひとり旅のいいところ。
海外初心者でもツアーなどに申し込まなかったのは、団体行動などで時間が決まっているのが嫌だったから。
それと、ツアーなどはだいたい2名様からのものが多く、「おひとりさま」の予約はちょっと代金も割高になる。それなら、自分で飛行機+ホテルだけ手配して移動したほうが格段に安く済む。
自分なりの旅の楽しみ方ルーティンは、この時にできたかもしれない☆
行きたいところはまだまだある!!
それに一人でいること、外の空気を吸いながらいろんなものが目に入り、聴こえてくる雑音に耳を済ませていると、不思議と現地に溶け込んげいるような感覚になる。
『たった一人の人間として、ありのままの自分が試される』ような感じがした。
思い切ってチャレンジして来てみてよかったと心から思う。
(NY旅行③5番街~につづく・・・)
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